
こんにちは!株式会社テラ テクニカルチームです!
Webサイトの脆弱性診断を実施した際に、
「使用しているjQueryのバージョンに脆弱性があります」
と指摘されたことはありませんか?
企業のWeb担当者の方からすると、
「脆弱性があるなら、最新版にアップデートすればいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、jQueryはWebサイト上のさまざまな機能に利用されているため、単純に最新版へ差し替えることで、現在のWebサイトの表示や動作に影響が出る可能性があります。
今回は、脆弱性診断などでjQueryについて指摘を受けた際に、何を確認し、どのように対応すればよいのかを分かりやすくご紹介します!
そもそも「jQuery」とは?
jQueryは、Webサイト上でJavaScriptを扱いやすくするためのライブラリです。
長年にわたり世界中のWebサイトで広く利用されており、たとえば、
・メニューの開閉
・スライダー
・アニメーション
・モーダルウインドウ
・フォームの制御
・ページ内の表示切り替え
など、Webサイト上のさまざまな動作に使用されていることがあります。
特に制作から年数が経過しているWebサイトでは、jQueryを前提として制作されたプログラムや外部ライブラリが複数使われているケースも珍しくありません。
そのため、jQueryは単独のファイルとして存在していても、実際にはWebサイト内のさまざまな機能とつながっている可能性があるのです。
古いjQueryには脆弱性が存在します
jQueryでは、過去に複数の脆弱性が報告されています。
代表的なものとして、古いバージョンのjQueryには、特定の条件下で意図しないJavaScriptが実行される可能性がある「クロスサイトスクリプティング(XSS)」と呼ばれる脆弱性などが確認されています。
そのため、企業が実施するWebサイトの脆弱性診断でも、
「使用しているjQueryのバージョンが古い」
という理由で指摘を受けることがあります。
重要なのは、診断結果をそのまま放置するのではなく、
「どのバージョンを使っているのか」
「どの脆弱性が指摘されているのか」
「現在のWebサイトではどのようにjQueryが使われているのか」
を確認することです。
脆弱性があるなら、すぐ最新版に更新すればいい?
では、jQueryを最新版へ変更すれば、それで問題は解決するのでしょうか?
実は、そう単純ではありません。
2026年1月には、jQuery 4.0.0が正式にリリースされました。
これは約10年ぶりとなるメジャーバージョンアップで、長年使われてきた一部の機能の削除や、既存の動作仕様の変更なども行われています。
つまり、古いjQueryを利用しているWebサイトで、
「jquery.jsを最新版に差し替えて終わり」
としてしまうと、これまで正常に動いていたWebサイトの一部が動作しなくなる可能性があります。
たとえば、
・グローバルメニューが開かなくなった
・スライダーが動かなくなった
・モーダルウインドウが表示されなくなった
・フォームの入力チェックが動かなくなった
・ページ内のアニメーションが動かなくなった
・他のJavaScriptライブラリでエラーが発生した
といった不具合が起こることがあります。
特に、制作から長期間が経過しているサイトでは注意が必要です。
「どこに影響するのか」は事前に確認できる?
ある程度は確認することができます。
まず、Webサイト内のHTMLやJavaScriptなどを調査し、
・現在使用しているjQueryのバージョン
・jQueryを読み込んでいるページ
・jQueryを使用しているプログラム
・jQueryに依存しているプラグインやライブラリ
などを確認します。
そのうえで、現在のバージョンから新しいバージョンへ変更した場合に、影響する可能性がある箇所を整理します。
ただし、ソースコードを確認するだけで、すべての影響を100%特定できるとは限りません。
実際には、検証環境上でjQueryをアップデートし、Webサイトを実際に動かしながら確認することが重要です。
jQuery公式でも、バージョンアップ時の互換性問題を確認するための「jQuery Migrate」というツールが提供されています。
こうした仕組みも利用しながら、エラーの有無や実際の表示・動作を確認していきます。
安全にjQueryをアップデートするには?
企業サイトでjQueryをアップデートする場合は、いきなり本番サイトのファイルを差し替えるのではなく、段階を踏んで対応することをおすすめします。
基本的には、次のような流れです。
1.現在のバージョンを確認する
まずは現在利用しているjQueryのバージョンを確認します。
↓
2.指摘された脆弱性を確認する
脆弱性診断の結果などを確認し、具体的にどの脆弱性が問題となっているのかを整理します。
↓
3.影響範囲を調査する
jQueryを使用しているJavaScriptや関連ライブラリなどを確認し、アップデートによって影響する可能性がある箇所を洗い出します。
↓
4.バックアップを取得する
万が一問題が発生した場合に元の状態へ戻せるよう、必要なデータをバックアップします。
↓
5.検証環境でアップデートする
本番サイトではなく、まず検証環境上で新しいバージョンへ変更します。
↓
6.表示・動作を確認する
主要なページや機能を確認し、JavaScriptエラーや表示崩れなどが発生していないかをチェックします。
↓
7.必要に応じてプログラムを修正する
旧バージョンのjQueryに依存したコードなどが見つかった場合は、新しいバージョンでも正常に動作するよう修正します。
↓
8.本番環境へ反映する
問題がないことを確認したうえで、本番サイトへアップデートを反映します。
このように、「更新すること」だけではなく、「更新してもWebサイトが正常に動くこと」まで確認して、初めて対応完了と考えることが大切です。
必ず「最新バージョン」にする必要がある?
ここもよくある疑問です。
セキュリティの観点では、継続してサポートされている新しいバージョンを利用することが基本です。
2026年10月現在、jQueryの最新安定版は4.0.0で、公式では4.xが現在のバージョンとして案内されています。
一方で、実際のWebサイトでは、
「現在どのバージョンを使っているのか」
「どの脆弱性への対応が必要なのか」
「新しいバージョンへ変更した際の影響はどの程度なのか」
によって、対応方法を検討する必要があります。
たとえば非常に古いjQueryを使用している場合、一度に大きくバージョンを上げるのではなく、段階的な移行や既存プログラムの修正が必要になることもあります。
そのため、
「脆弱性があるから、とにかく最新ファイルへ置き換える」
ではなく、現在のWebサイトの状態を把握したうえで対応方法を決めることが重要です。
費用や対応期間はどのくらい?
jQueryのアップデートに必要な費用や期間は、Webサイトによって大きく異なります。
たとえば、
・現在使用しているjQueryのバージョン
・Webサイトのページ数
・独自のJavaScriptがどの程度実装されているか
・jQueryに依存する外部ライブラリの数
・検証が必要な機能の数
・プログラム修正の有無
などによって作業量が変わります。
比較的新しいjQueryを利用しており、影響する箇所が少ない場合は小規模な対応で済むこともあります。
一方で、長期間アップデートされていないサイトでは、調査やプログラム修正、動作検証などに一定の作業が必要となる場合があります。
そのため、まずWebサイトの現状を確認し、影響範囲を調査したうえで費用やスケジュールを算出するのが現実的です。
jQueryの脆弱性対応・アップデートも、まずはプロにご相談ください
「脆弱性診断でjQueryについて指摘されたけれど、何をすればいいのか分からない」
「最新版へ変更したことで、Webサイトが動かなくならないか心配」
「以前制作してもらった会社との契約が終了していて、現在のサイトを誰に相談すればいいのか分からない」
こうした段階でも問題ありません。
株式会社テラでは、現在運用されているWebサイトについて、
・現在使用しているjQueryの確認
・脆弱性診断結果の確認
・jQueryを利用している箇所の調査
・アップデートによる影響範囲の確認
・検証環境でのアップデート
・必要なJavaScript等の修正
・アップデート後の表示・動作確認
など、現在のWebサイトの状態に合わせた対応をご相談いただけます。
脆弱性への対応では、単にソフトウェアを「新しくする」だけではなく、Webサイトを安全な状態に保ちながら、これまでどおり正常に利用できる状態にすることが重要です。
jQueryの脆弱性やバージョンアップについてお困りの場合は、まずはお気軽に株式会社テラまでご相談ください。
※本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。
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名古屋を拠点としたWeb制作会社、株式会社テラ
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