
こんにちは!株式会社テラ テクニカルチームです!
今年に入ってから、CMSや会員制ポータルサイトを運営されているお客様から、「二要素認証(2FA)を導入したい」というご相談が増えています。
最初は「たまたまかな」と思っていたのですが、複数のお客様から続けてお問い合わせをいただくうちに、これは一時的なものではなく、世の中の確かな流れが背景にあるのだと感じるようになりました。
そこで今回は、そもそも二要素認証とは何なのか、なぜ今それが求められているのか、そしてどんな種類があるのかを、できるだけやさしく整理してみます。
あわせて、私たちTERAでの実装の具体的な事例もご紹介します!
目次
なぜ今、2FAの相談が増えているのか
背景には、いくつかの流れが重なっているようです。
まず、パスワードの流出や不正ログインといった被害が、すっかり身近なものになりました。ニュースで大企業の情報漏えいを見聞きする機会も増え、「うちも他人事ではない」という意識が広がっています。
そして、GoogleやMicrosoftをはじめとする大手サービスが、次々と二要素認証を必須化しました。日常的に使うサービスで当たり前になったことで、「自社のサイトでも、そろそろ導入すべきでは」という空気が一気に高まっています。
さらに、取引先から求められるケースも増えてきました。セキュリティのチェック項目として二要素認証の有無を問われたり、カード情報などを扱う場合の要件として挙げられたり。つまり、二要素認証は「やったほうがいいもの」から、「やっていないと信用や取引に関わるもの」へと、位置づけが変わりつつあるのです。
そもそも二要素認証(2FA)とは?
言葉は難しそうですが、考え方はとてもシンプルです。
「2FA」とは「Two-Factor Authentication」の略で、日本語にすると二要素認証。ログインのときに、パスワードだけでなく「もう一つの要素」を組み合わせて本人確認をする仕組みのことです。
イメージとしては、銀行のATMが近いかもしれません。お金をおろすには、「キャッシュカード(持っているもの)」と「暗証番号(知っているもの)」の両方が必要ですよね。どちらか一方だけでは引き出せない。この“二段構え”を、Webサイトのログインにも取り入れたもの、と考えてください。
なぜ、二要素認証は有効なのか
最大の理由は、「パスワードが漏れても、それだけでは突破されない」からです。
どれだけ複雑なパスワードを設定しても、流出やフィッシング(偽サイトでの盗み取り)のリスクはゼロにできません。しかし二要素認証があれば、たとえパスワードが盗まれても、“もう一つの鍵”がない限り、第三者はログインできない。なりすましによる不正ログインを、大幅に防ぐことができます。
「パスワードをひたすら複雑にして頑張る」よりも、はるかに現実的で、そして強力な守り方だといえます。
二要素認証の主な種類と、それぞれの特徴
ひとくちに二要素認証といっても、「もう一つの要素」の届け方にはいくつかの方式があります。代表的なものを見てみましょう。
- 認証アプリ方式(Google Authenticatorなど):スマホの専用アプリに表示される一定時間ごとに変わる数字を使う方式。安全性が高く、現在の主流です。ただし、利用者側にアプリの準備が必要になります。
- SMS方式:登録した携帯電話に、SMSで確認コードを送る方式。多くの人が使い慣れていて手軽な一方、セキュリティ面では認証アプリに一歩譲る、とされています。
- メール方式:登録メールアドレスに確認コードを送る方式。導入のハードルは低いですが、メールアカウント自体が乗っ取られると弱くなる、という注意点があります。
大切なのは、「どれが唯一の正解か」ではありません。サイトの性質や、実際に使う人たちのITへの慣れ具合に合わせて、最適な方式を選ぶことです。堅牢すぎて誰も使えなければ本末転倒ですし、手軽すぎて守りが弱くても意味がありません。このバランスの見極めが、実は導入のいちばんのポイントになります。
TERAでの二要素認証の実装事例
ここからは、実際に私たちがお手伝いした2つの事例をご紹介します。どちらも、認証方式の選び方に、そのサイトならではの事情が反映されています。
事例1:WordPressの管理画面へ、後付けで導入(自動車関連メーカー様)
「他社が構築したWordPressサイトの、管理画面のログイン部分に二要素認証を追加したい」というご相談でした。
自社で作ったサイトではないため、まずは現状のWordPress環境の精査から着手。そのうえで、影響を確認するためのテスト環境の構築、最適なプラグインの選定、実装、動作テスト、そして導入後の運用マニュアルの作成まで、一連の流れをまるごと引き受けて対応させていただきました。
認証方式は、セキュリティ強度の高い認証アプリ(Authenticator)方式をご提案し、導入。管理画面という“守るべき重要な入口”にふさわしい、堅牢な守りを実現しました。
事例2:独自の会員ポータルへ、運用に合わせて実装(材料メーカー様)
こちらは、私たちがスクラッチ(PHP)で構築した、得意先様向けの会員ポータルサイトへの追加導入でした。
まず大切にしたのは、導入の背景や実際の運用体制のヒアリングです。「どんな方が、どのように使うのか」を丁寧に伺ったうえで、今回は認証アプリ方式ではなく、実運用になじみやすい「メール認証方式」をご提案。独自システムの構造に合わせて設計・実装しました。
セキュリティを最優先するなら認証アプリ方式が有力ですが、幅広い得意先の方々が日常的に使うポータルでは、「特別なアプリの準備が要らず、誰でも迷わず使える」ことのほうが、実運用では価値を持ちます。まさに、前の章でお伝えした「サイトと使う人に合わせて選ぶ」を体現した事例です。
既製のCMSでも、独自開発のシステムでも対応できること。そして、方式ありきではなく、お客様の環境と運用から最適な形を一緒に考えられること。これが、幅広い技術と向き合ってきた私たちの強みだと考えています。
おわりに
二要素認証は、方式さえ適切に選べば、決して手の届かない難しいものではありません。ただ、「自社のサイトに、どの方式を、どう組み込むのが最適か」は、環境によって大きく変わります。
WordPressなのか独自システムなのか、新規で立ち上げるのか既存サイトへ後付けするのか、使うのはどんな方々なのか——。こうした条件によって、ふさわしい答えは一つひとつ違ってきます。
「うちのサイトの場合は、どうするのがいいんだろう?」。そんな段階からで構いませんので、二要素認証でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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「ええね!」する
名古屋を拠点としたWeb制作会社、株式会社テラ
TERAの優れたコンサルティング、デザイン
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