2025年7月7日

2025年7月9日

    ChatGPTでJavaScript開発が変わる!実践から見えたAI活用のリアル

    プロデュースDiv AI開発チーム

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    ChatGPTでJavaScript開発が変わる!実践から見えたAI活用のリアル

    こんにちは、株式会社テラ AI開発チームです。

    「Webサイトのリニューアル、何度も手戻りがあってなかなか進まない…」
    「イメージがうまく伝わらず、やり直しが続いてしまう…」

    こうしたお悩み、心当たりはありませんか?

    限られた納期と予算の中で、どれだけスピーディーかつ的確にアイデアを形にできるか――これは、すべての企業に共通する悩みであり、課題でもあります。

    そんな中、私たちが注目しているのがChatGPTをはじめとした生成AIの活用です。

    今回は、TERAが実際のJavaScript開発プロジェクトで取り組んだ事例を通じて、AIが“開発の現場”をどう変えるのかをご紹介します。

    従来の開発プロセスに潜む「見えないコスト」

    Webサイトや業務システムの開発は、多くの場合、以下のようなステップを踏むのが一般的です。

    1. 要件定義:お客様が実現したいことをヒアリングする
    2. 設計:ヒアリング内容をもとに、機能や画面の仕様を決める
    3. 開発:設計書通りにWebサイトやシステムを制作する
    4. テスト:作成したものが正しく動くか確認する
    5. 納品: お客様に確認いただき納品する

    一見、筋の通ったプロセスに見えますよね。しかし、特にWebサイトに動きや特殊な機能を持たせる開発には、思わぬ「見えないコスト」が潜んでいることがあります。

    なぜなら、文章や図で書かれた設計書だけでは、実際の操作感や動きのイメージを完璧に共有することが難しいからです。

    「ボタンを押したら、画面がフワッと表示されるイメージだったのに…」
    「もっとサクサク動くものだと思っていた…」

    開発が進んだ最終段階で、このような認識のズレが発覚すると、修正に大きな時間とコストがかかります。序盤のイメージのズレが後工程で大きな手戻りを生んでしまう、この「見えないコスト」の削減こそが、開発プロジェクトを悩ませる大きな課題でした。

     

    AIとの対話で会議中にプロトタイプが完成!?

    この課題を解決するために、私たちはあるブラウザゲーム開発プロジェクトで大胆なアプローチを試みました。

    それは、社内会議の場に、ChatGPTを“同席”させること。

    具体的には、以下のような流れです。

    1. お客様の要件の確認:お客様が実現したいゲームの機能や動きについて、事前にヒアリングした内容をテキストベースで整理
    2. AIへの指示:ヒアリングした内容を、エンジニアがその場でChatGPTに入力
    3. AIがコードを生成:ChatGPTが、数秒~数十秒で、その機能を実現するためのHTMLとJavaScriptコードを生成
    4. 調整:ChatGPTが生成したコードをエンジニアがその場で微調整

    この流れを会議の中でリアルタイムに進めた結果、なんとたった2時間で、ブラウザ上で実際に動くプロトタイプ(試作品)が完成したのです。

    これは、従来の開発プロセスを根底から覆す体験でした。

     

    スピードが生んだ「驚きの好循環」

    会議中に動くプロトタイプができたことで、プロジェクト全体に嬉しい変化が起こりました。

    まず、プロトタイプをベースにすることで、デザイナーは具体的なイメージを持って、すぐにデザイン作業に取りかかることができました。そして翌日には、デザインが反映された、より完成形に近いモックアップが完成。 お客様は、単なる設計書ではなく「実際に動く、デザインも適用された試作品」をすぐに見ることができたため、フィードバックがとても具体的になりました。

    「この部分の動きを、もう少しゆっくりにしてほしい」

    このような的確なフィードバックをすぐに反映することで、本格的な開発に入る前の段階で、お客様と開発チームの認識をぴったり一致させることができたのです。

    結果として、従来なら発生していたであろうプロジェクト終盤での仕様変更や手戻りがほぼなくなり、プロジェクト全体のスケジュールを約1ヶ月も短縮することに成功しました。 これは、コスト削減はもちろんですが、お客様のビジネスチャンスに対しスピーディーに納品できるという点でも、計り知れない価値があります。

     

    AIは作業員ではない。「思考の壁打ち相手」という新しい役割

    AIの活用は、単なる「コード生成マシン」にとどまりません。 私たちは、ChatGPTを開発者の「思考を補助するパートナー」としても活用しています。

    • 仕様の漏れを指摘させる
      「この機能を作る上で、考慮すべき点や漏れがちな仕様はありますか?」とAIに問いかけます。すると、ユーザーが連続でボタンを押した場合の処理や通信エラー時の表示など、人間だけでは見落としがちな点をリストアップしてくれます。
    • コードの改善案を提案させる
      エンジニアが書いたコードをAIに見せて、「もっと効率的で分かりやすい書き方はありますか?」と尋ねます。すると、より高度で洗練されたコードの改善案を複数提示してくれます。

    まるで隣に経験豊富なエンジニアがいるかのようにAIがサポートしてくれるのです。これは、経験の浅い開発者のスキルアップを助け、チーム全体の品質向上にも繋がっています。AIは、私たちの視点を広げ、より深い思考を促してくれる「壁打ち相手」として、欠かせない存在になりつつあるのです。

     

    AIは、あなたの会社の頼れるパートナーになる

    今回は、JavaScript開発という少し専門的な事例でしたが、AI活用の本質は、あらゆるビジネスに応用できます。

    • コミュニケーションの壁を壊し、認識のズレをなくす
    • 単純作業を自動化し、人間はより創造的な仕事に集中する
    • 専門家の知見を借りて、アイデアの質を高める

    これらは、Web開発に限らず、営業資料の作成、マーケティング戦略の立案、日々の業務改善など、様々な場面で活用できる考え方です。

    「AIの導入は難しそう…」と感じるかもしれません。でも、今回ご紹介したように、まずは会議の議事録作成や、アイデア出しの壁打ち相手として、ChatGPTのようなツールを小さく試してみるだけでも、その可能性の大きさを実感できるはずです。

    私たちTERAは、長年培ってきたWeb開発のノウハウと、最新のAI技術を組み合わせ、お客様のビジネスを加速させるお手伝いをしています。「何から始めればいいか分からない」「自社のこの業務、AIで効率化できないだろうか?」そんな漠然としたお悩みでも大丈夫です。

    お客様の状況に合わせた最適なDXの進め方、AIの活用法を一緒に考えさせていただきます。ご興味がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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