こんにちは、顧問の杉山です。
Webデザインセミナー「メディアと時を超えるデザインの本質」の紹介、第5回は、デザイナーを続けていくためのマインドです。何十年もデザインに携わってきた杉山だからわかる、デザイナーを続けていくために必要なこと…それは何でしょうか?
Webデザインを始めたい方、デザイナーのマインドを知りたい方はぜひお読みください。
目次
好きなことだから面白い、続く
とにかく好きなことを仕事にしたので、「日常=仕事=好きなことやってる」です。まあ、しょうがないですね。しんどいけど楽しいわけで。メビウスの帯みたいなものです。仕事、クリエイティブ、私生活と切れ目がない。メリハリをあれだけいっときながら、この体たらくですが……。
仕事とそうでないときの境目がないですね。もう少し何とかしたいんですけど、本音は。裏と表がつながっちゃってる。でも時々思うんです。みんな、ある一定の時期はアスリートみたいにストイックにクリエイティブを追及しないかなって。毎日がその目的のみに存在する。食事とかも。クリエイティブに効く食事ってありますかね? なんにしても好きなことだから続いてる。
ただ、それだけではないです。周りにそんな自分を支えてくれる人がいるから、理解者というか、そんな人と一緒に仕事をしているのは本当に楽しいし、そういった人たちのためにもっといい仕事するぞ、って気になります。自分のためだけじゃない。一緒にやっている人みんなのために、です。
そういった仲間をぜひ、身の回りに作ってください。一匹狼もいいけど、クリエイティブは大勢でやったほうが楽しい。いいものができるって信じてます。
あと、支えてくれている自分の奥さんにも感謝。ここにはいないけど、お礼を述べさせていただきます。
普通のことがさらっとできるデザイナー
自分は特別すごいことができるなんて、これぽっちも思っていません。でも、普通のことがさらっと普通にできるクリエイターでありたいと思ってはいます。
まあ、普通って何だよ、っておっしゃるでしょうが、私たちがよく目にするクリエイティブ程度はほぼクリアできるってことです。これってなかなか難しい。もちろん、その基準にもよるんですが、普通の基準をある程度高くしないと面白くないじゃないですか。
そうなるためには、やることに選り好みをしないってのが鉄則です。あれはやりたいけどこれはやだ。とか言わない、子供じゃないんだから。そういった状況を考えてしまうのは、名古屋という地域性も多少あるでしょうけど、そのほうが楽しいじゃないですかね。
でも、ちまちままとまってしまうのではなく、それぞれに高いビルを建てる、前回の記事でも言ったように、その中で最高を目指すってことを忘れずに。まあ、建てられんなと思ったら撤退するもよし。そのエネルギーは他に使いましょう。
限界への挑戦
そのためにも、未知のことや限界にどんどん挑戦してほしいですね。
多少無理だと思っても、どんどんやっていかないと自分の限界が見えない。やることで、ゴールまでの距離が分かる、何をすればよいのか分かる。ワールドカップに出た日本人選手みたいなものでしょうか。目標までの距離が見えると、ここじゃだめだ、伸びられない、って海外移籍したり。
アーチストではなく技術者、職人であれ
私たちはビジネスというフィールドで、デザインをクリエイティブを仕事にしています。
それはとりもなおさず、クライアントのためになることであるはず。私たちは持てる技術を最大限に生かして、そのクライアントがしたいことを、最高の効率で最大の成果へ結びつけること。そのために最善を尽くすこと。その技術を売り物にしているんです。
プロとしての役割とそこから生まれるよろこび、それはしっかり抑えておいてください。
杉山が伝えたい12のポイント
- 制約の中で仕事するってことが実は面白い。表現のアイデアには規制はないから。
- 雑誌のページをスクラップするような、そんな気持ちが起きるようなサイトを。
- サイトの中に入る感覚を意識すると、Webサイトはリアリティを持ちはじめる。
- これからは縦位置でのインパクトも重要。デザインの楽しみが広がる。
- ベースがないのに応用に入らない。まずは基礎を作る。
- 自分がいいと思うクリエイティブの基準は思いきり引き上げる。
- できるだけ大勢の人から評価を受け、厳しい言葉をぶつけてもらう。
- ともかく、いろんなことをしてみる。興味を持つレベルではなくどっぷり浸かる。
- 間違ったことも消さずにちゃんと残す。後悔が感じられるものって大切。
- 苦労すること、蓄積すること、引き出しをたくさん作ること。パソコンのではなく頭の中につくってほしい。叩き込んでほしい。
- やることに選り好みをしないってのが鉄則。あれはやりたいけどこれはやだ。とか言わない。子供じゃないんだから。
- 未知のことや限界にどんどん挑戦してほしい。
いいものをつくることへの思いは変わらない
最後になりますが、とにかく自分がいいと思えるもの、これは素敵だと言えるものを作りたい。その気持ちが大前提です。
こんなことしなきゃいけない、とか、これは不本意だなあ、とか、ネガティブなほうへ流されないこと。その中で実現する手はあるはずです。それをするためにあれこれ手を変え品を変えやってみることもクリエイティブ。壁が見えたらそれを超えることに面白さを見出す。その先にゴールがあるなら、その先をちゃんと見据えて進んでください。
自分がこれだ!と思ったものを、つくりたいものを、誰のために、何のために作っているのかを絶対に忘れずに、つくる。そこに尽きるのです。
この記事に
「ええね!」する
名古屋を拠点としたWeb制作会社、株式会社テラ
TERAの優れたコンサルティング、デザイン
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